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オーケストラでよく使う用語や、書き込みの印のまとめとその解説です。
あちこちのオケにお邪魔させて頂いた時によく聞く、使うものをまとめました。
マイナーなものは省略してあります。
言い方なので個々のオケで違いはあると思います。
一例だと思い参考程度にお読みください。
【基本用語】
・コンミス、コンマス
コンサートマスター(男性)、コンサートミストレス(女性)の略称。1stヴァイオリンのトップ、指揮者の左隣、一番客席側にいる奏者を指します。腕はもちろんのこと、人間性やリーダーシップも要求される大事な役割です。
・プルト
弦楽器で隣に座っている(同じ譜面を見ている)二人一組の数え方。指揮者に近い方から、1プルト、2プルト…と数えます。最後に一人だけ余ると、「半プル」「はみプル」と呼ばれたりします。前からうまい順で並んでいると思われがちですが、関係はありません。
・表、裏
プルトのどちら側かを指す言葉。表が客席側。「◯プルトの裏!」と名指しで呼ばれることも…。
・パートリーダー、トップ、あたま
各パートの一番前に座り、代表的な役割をする奏者のこと。弓順等はこの人達が決めたものを書き写します。
・分奏、パート練、パー練
弦分奏、ヴァイオリン分奏等細かく分けて行う練習のこと。合奏では目立たなかったあらが丸分かりになるとても大事な練習です。
・トラ
エキストラの略。従来の団員ではない奏者を指します。勝手がわからなかったり知り合いが少なかったりするので、声をかけてあげましょう。(切実)
【書き込み・譜面関連】
・製本
コピー譜をテープで貼り、冊子にする作業です。たまに背表紙を止めない人がいますが、譜めくりの際に落として広がってしまうと戻すのが大変なのできちんと止めましょう。止めるのには白いマスキングテープが最適です。
・譜めくり
先の項目で説明した、各プルトの裏の人がめくります。譜めくり一つでも奥が深く、非常に重要な役割なので研究を重ねましょう。
・練習記号
「ベートーヴェンから」「モーツァルトから」など指揮の指示があった場合、「練習記号Bから」「練習記号Mから」という意味です。
・小節数
「245から」「156が~」と、指揮者が数字を口にする場面が見られますが、これは小節数のことです。大体の譜面には予め印刷してありますが、まれにないものもあるので、スコアで確認しながら書き込む等しておきましょう。
・落ちる
どこを弾いているのかわからなくなる状態ですorzめげずに、周りの雰囲気に合わせ弾きマネをしながらどこにいるか探しましょう。
・メガネマーク、目のマーク
テンポがゆれるヶ所で、必ず指揮者を見ましょう!という指示です。
・→、右向きの矢印
指揮者等の指示で、「テンポをあげる(速くする)」という箇所に書き込みます。
・←、左向きの矢印
指揮者等の指示で、「テンポが速くなりすぎてしまう」という箇所に書き込みます。落ち着いて弾きましょう。
・波線
「rit.」「遅くする」の意味で使います。
・in2
指揮が2つ振りという意味。一小節に何回降るかで数字が変わってきます。特にテンポが変わる場面などに書き込みます。
・div.
重音を表裏で分けて弾くときに書き込みます。
・ミュートマーク
「con sord」では、ミュートのつけ忘れがないように「ダウンの記号」に「↓」が刺さった記号を書き込みます。(うまい説明ができませんでした;)
「senza sord」では、ミュートのとり忘れがないように「ダウンの記号」に「↑」が刺さった記号を書き込みます。
・各楽器の略称
ささっと書き込むときに便利なので、覚えておきましょう。
1st(第一バイオリン)・2nd(第二バイオリン)・Va(ビオラ)・Vc(チェロ)・Cb(ベース=コントラバス)・Ob(オーボエ)・Fl(フルート)・Cl(クラリネット)・Fg(ファゴット)・Hr(ホルン)・Tp(トランペット)・Tb(トロンボーン)・Perc(パーカッション)など。
【本番編】
・乗り番、降り番
オーケストラの団員の出番の有無を指します。曲によって編成が違うと休みの人も出てきます。
・GP、ゲネプロ、ゲーペー
本番の前に行う本番同様の通しリハーサルのことです。
・クロクロ、シロクロ
衣装の呼び方の略。上のブラウス、シャツが黒か白かで分かれます。